X(旧Twitter)でのインプ稼ぎとインプレゾンビ。その影響について簡単解説

X(旧Twitter)でのインプ稼ぎとインプレゾンビ。その影響について簡単解説

X(旧Twitter)におけるインプレッション増加戦略としてのインプ稼ぎとは、クリエイターが収益を増やすための方法として用いられています。
この戦略の概要とその他ユーザーへの影響を以下にまとめます。

目次

インプ稼ぎとは?インプレゾンビとも呼ばれるアカウント

インプレッションを意図的に増やす行為は「インプ稼ぎ」と呼ばれます。これは、閲覧回数を意図的に増加させることにより、広告収益を上げる目的で行われることが多いです。

 

一方、インプレゾンビとは、X(旧Twitter)において広告収入を目的として、閲覧数を増やすために迷惑な投稿を繰り返すアカウントのことを指します。これらのアカウントは、ミュートやブロックをしても別の場所で再び現れることから、ゾンビに例えられています。また、リプライを多用する類似のアカウントは「リプライゾンビ」とも呼ばれています。

 

 

これらのアカウントは、人気のある投稿やトレンドに乗じて、オリジナルの内容を模倣し、繰り返し投稿することで目立とうとします。これにより、重要な情報や本来の内容が見えにくくなるという問題が発生します。

 

 

これらの「ゾンビ」たちは、一部は自動化されたbotであり、中にはAIを用いて反応するものもいます。

 

 

例えば、あるユーザーが日常の質問を投げかけると、これに対して詳細な返答をすることがあります。しかし、その多くが外国語であり、見た目も国際的な特徴を持つアカウントでありましたが、2024年からは日本語で活動するアカウントも急増しています。

 

 

2024年の能登半島地震の際には、こうしたアカウントが救助を求める情報を誤って広めたり、不適切な画像を投稿するなど、誤情報を拡散し、問題を引き起こしました。これにより、日本政府はX(旧Twitter)の運営に対し、災害関連のデマに対処するよう要請しました。

 

インプレッションゾンビが増える背景

「インプレッションゾンビ」が増える背景には、X(旧Twitter)による「クリエイター広告収益分配プログラム」があります。このプログラムは、投稿の表示回数に基づいて収益を分配するため、多くのユーザーが表示回数を稼ぐために競っています。日本では、Xの使用・閲覧時間が非常に長いとされており、国内外のユーザーが効率よくインプレッションを稼ぐためにさまざまな戦略を用いています。

 

インプレッション増加戦略の条件

収益化のメカニズム: Xのクリエイター広告収益分配プログラムを利用して、閲覧数を増やし広告収入を得る。
具体的な方法: バイラル投稿に無関係または意味の薄いコメントを追加し、多くの閲覧を引き寄せる。
条件: フォロワー数500人以上、過去3か月間の投稿に対するインプレッションが500万件以上、X Premiumに加入している。

他ユーザーへの影響

質の低下: 無意味なコメントが増えることで、有意義なディスカッションが視界から消え、情報の質が低下。
使い勝手の悪化: 大量の無関係コメントにより、プラットフォームのナビゲーションが困難になる可能性がある。
視認性の問題: 重要な意見や情報が多数の無意味な投稿によって埋もれることがあり、ユーザー体験が損なわれる。

このインプレッション増加戦略は、クリエイターにとっては収益を増やす有効な手段である一方、プラットフォームの全体的な質と使い勝手を低下させる問題も引き起こしています。そのため、プラットフォーム側はユーザー体験の保護と収益性のバランスを取る必要があります。

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