芭蕉とバナナはどちらもバショウ科バショウ属に属する大型の多年草です。
バナナは主に熱帯地域で栽培され、日本の本州などの露地では育ちにくい性質があります。
一方、芭蕉は熱帯地域に多く見られるものの、耐寒性も持っているため、本州の露地でも栽培可能です。
芭蕉はバナナに似た花や果実をつけますが、バナナのように大きく育つことはありません。
芭蕉の果実は追熟させることで食べられるとも言われていますが、種が非常に多く、果肉がほとんどないため、一般的に食用としては適していないとされています。
芭蕉とバナナを見分ける一つの方法は、苞(はく、花の付け根に出る葉)の色や葉の裏の色を見ることです。
芭蕉の苞は黄色をしており、一方でバナナの苞は通常紫色をしています。また、葉の裏を見てみると、芭蕉は薄い緑色、バナナは白っぽい粉を帯びていることが多いのです。