「おごる」という言葉には、二つの異なる意味があります。「贅沢をする、他人に食事をおごる」という意味の「奢る」と、「他人を見下して自分本位に振る舞う」という意味の「驕る」です。
これらは、読み方は同じでも意味が全く異なる語です。
目次
「奢る」について
自分や他人に対して過剰な贅沢を行うことを意味し、この言葉は贅沢品（しゃし）を指すことから、自分の費用で他人を食事に誘うなどの行為にも使われます。
奢るの例文
・彼は成功を祝って、友人たちを高級レストランに奢った。
・誕生日には、自分を奢って贅沢なスパトリートメントを受けることにしている。
・年末になると、彼は毎年、家族を奢って豪華なディナーを楽しむ。
・昇進した喜びで、家族を海外旅行に奢る計画を立てた。
「驕る」について
自己の能力や地位を高く見積もり、それを根拠に他人を見下す、自己中心的な行動を取ることを指します。この行動は、驕慢（きょうまん）とも表現されます。
驕るの例文
・彼女は昇進後、同僚に対して驕るような態度をとるようになった。
・若き日には多くの人が才能に驕るが、経験を積むにつれて謙虚さの価値を理解するようになる。
・成功に驕らず、常に謙虚な心を持ち続けることが大切だ。
・驕った態度は周りからの信頼を失う原因になる。
これらの言葉は、使い方を間違えないように注意が必要です。