【早いと速いの違い】それぞれが持つ意味

早いと速いのちがい

「早さ」と「速さ」は日常会話や文書の中でよく使われる言葉ですが、その意味するところには微妙な違いがあります。

目次

「速さ」について

動作が完了するまでの時間が少ない、または一定の時間内に進む距離やこなせる仕事の量が多いことを指します。
例えば、「速い車」は短い時間で長い距離を移動する車を意味します。

速さの例文

・彼女のタイピングの速さは目を見張るものがある。
・この新しいソフトウェアは、データ処理の速さで競合他社を圧倒している。
・彼の判断の速さがチームをピンチから救った。
・スポーツカーの速さには、多くの人が魅了される。

 

「早さ」について

時間や時期が予定や期待より前に来ることを表します。
例えば、「朝早く起きる」や「早めに対策を講じる」といった表現で使われます。
「まだ結婚するには早い」のように、時期的にまだ早いと判断する場合にも「早い」が用いられます。

早さの例文

・朝早くから開店しているカフェは、通勤途中の人々に人気がある。
・彼は早くも次のプロジェクトの計画を始めている。
・早い時期に基礎を固めることが、成功への近道だ。
・早い対応が顧客満足を高める。

走る速度が早い場合は「足が速い」と表現し、これは文字通り移動速度が速いことを意味します。
しかし、「足が早い」と言えば、食品が早く腐ったり、商品が早く売れるなど、時間が経つのが速い意味ではなく、比喩的な意味での「早さ」を示します。

 

 

電車の速さを例に取ると、「速い電車」とは普通電車よりも目的地に早く到達する電車を指し、特急列車などがこれに該当します。「早い電車」は、朝早く出発する電車のことを指します。

 

 

時が経つ速さに関しては、「時間が経つのが早い」と一般的に表現されることが多いですが、これは厳密には「時間が経つのが速い」と表現するのが適切です。
「早い」という言葉は、時間的な進行が予定よりも前にある場合や、期待していた時期より早い場合に使われることが多いです。

 

 

時として、「早い」と「速い」の使い分けは明確ではなく、例えば「話が早い」や「回復が早い」といった表現では、「速さ」を連想させるかもしれませんが、実際には時間的に前倒しであることを意味しており、「早い」を使用します。

 

 

一部では「速い」を使うべき場面でも「早い」が使われることがあります。例えば、「早口」や「早業」などは、速度を意味するように思われるかもしれませんが、実際には「早い」が用いられます。これらの言葉は慣用表現として定着しているため、細かい違いにこだわりすぎない方が無難です。

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