日本において、「鹿」と一口に言う場合、通常はシカ科シカ属に属するニホンジカをさします。
一方で、「トナカイ」も鹿の一種であり、シカ科に属していますが、トナカイはその中でも特別にトナカイ属という独自の分類群に含まれます。
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トナカイと他の鹿の種類との主な違い
角の特徴にあります。一般の鹿では、主にオスだけが角を持つのに対し、トナカイはオスもメスも角を持つ珍しい例です。
オスのトナカイは春に新しい角が生え、秋から冬にかけてその角を失います。
メスの場合、角は冬に生えて、翌年の春から夏にかけて落ちるというパターンです。
このため、サンタクロースのソリを引くトナカイはメスであると言われることがあります。
サンタクロースの伝説に登場するトナカイには、それぞれ名前や性別が設定されており、ルドルフを含む数頭のオストナカイとダンサー、プランサー、ヴィクセンといったメスのトナカイがいます。ただし、去勢されたオストナカイは冬になっても角が落ちないことが知られており、サンタのトナカイたちが去勢されている可能性についての話もあるようです。