【診るの意味は?】それぞれの使い方

見る、観る、視る、診る、看るの違い

日本語における「見る」には多様な表現とその用例があります。

目次

「見る」について

目を使って物事を認識することを意味します。これには、物を観察したり、学んだり、調べたり、判断したり、読んで理解したり、経験したり、試みたり、未来を予測するなど、多岐にわたる意味が含まれます。

見るの例文

・星空を見るのは、いつも心が穏やかになる瞬間です。

一般的には「見る」という言葉を用いますが、「観る」「視る」「診る」「看る」といった表記は、その意味をより明確に示したい場合に選ばれます。これらの表記は、特定の文脈で意図を強調するために使われるもので、「見る」と書いても基本的には誤りにはなりません。

 

「観る」について

映画や演劇、スポーツ観戦、観光活動など、楽しむために周りを注意深く見る場合に使われます。
テレビを観る際も、ただなんとなく見るのであれば「見る」を使いますが、集中して観る時は「観る」を用います。

観るの例文

・この週末は、待ちに待った新作映画を観に行く予定です。

 

「視る」について

調査や視察を意味し、例えば「被災地を視る」といった文脈で用いられます。
しかし、この用法は一般的ではなく、「見る」と書くことの方が一般的です。「視る」よりも「注視」「凝視」のような熟語で使われることが多いです。

視るの例文

・社長は新しいプロジェクトの進捗を視るために、現場を訪れた。

「診る」について

医療の文脈で、病状や健康状態を調べる際に使用されます。「脈を診る」や「医者に診てもらう」といった表現で使われます。

診るの例文

・風邪の症状がひどいので、今日は医者に診てもらうことにしました。

「看る」について

世話や看護を意味し、「看病」「看護」といった熟語で見られるように、誰かの世話をする際に用いられます。

看るの例文

・祖母が体調を崩したので、家族で交代で看ることになった。

さらに、「みる」という言葉には、「一通り眺める」という意味で「覧る」、
「監視する」という意味で「監る」、
「試す」という意味で「試る」という表記もあります。特に「試る」は、「試みる」とも書かれ、試みる行為を指します。

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