「歓声」と「喚声」は、どちらも「カンセイ」と読まれる言葉で、似ているようでいてその意味は異なります。
目次
「歓声」について
人々が喜びや幸せを感じた際に発する明るく心地よい声のことを指します。
この言葉は、人々が集まり共に喜びを分かち合う瞬間、例えばスポーツの勝利や演奏会の終演時などによく耳にする声です。
歓声の例文
・スポーツ大会で選手の見事なプレイに応え、観客席からは大きな歓声が沸き起こった。
・卒業式で、名前が呼ばれるたびに会場からは卒業生への祝福の歓声が上がった。
・星空の下、花火が夜空を彩るたびに、周囲からは感動の歓声が聞こえてきた。
「喚声」について
興奮や緊張、時には驚きの感情が高まった時に人が発する声を表します。
この声は、何かを熱烈に訴えかけたり、感情が高ぶった状態での叫びとして現れることがあります。
喚声の例文
・遭難者を探す救助隊は、山間を響かせる喚声を上げながら捜索を続けた。
・映画のクライマックスで、主人公が危機一髪の状況から脱出する際、劇場内からは興奮の喚声が上がった。
・サッカーゲームでゴールが決まる瞬間、ファンは一斉に立ち上がり、勝利への期待を込めた喚声をあげた。
これらの例文から、「歓声」が主に喜びや幸福、祝福の瞬間に関連する声であること、「喚声」が興奮や熱狂、時には緊張の瞬間に伴う声であることがわかります。